■ 「よりよいコミュニケーションと心の絆・愛着形成のために〜愛着障害への理解と支援を踏まえて〜」アクティブラーニング・特別講習・朝新聞・朝読書・Webドリル・ポートフォリオ講演会■ 「平和について考える」■ 「自分らしく生きるために」41Hoshino Gakuen Junior High School通常の授業やホームルーム以外にも、種々の講演会を通じて、生徒の心の成熟を促すことのできる機会を設けています。生徒対象の講演のみならず、保護者の方を対象とした講演を催すなど、学校とご家庭でともに勉強することで、よりよい学校づくりを果たしていきたいと考えています。ここでは、近年実施いたしましたいくつかの講演をご紹介します。2022年3月、新入生ガイダンスでは、和歌山大学教育学部教授…米澤好史先生による、保護者対象のオンライン講演会を実施いたしました。米澤先生は、…臨床発達心理士スーパーバイザーとして、こどもの特性理解とその学習支援・発達支援を研究していらっしゃいます。講演では、相手とのほどよい距離や、聞き方、伝え方について、さらに「モノ」を媒介とした三項関係のコミュニケーションや、言語を使用しないノンバーバル・コミュニケーションの有用性をお話しいただきました。創立以来の伝統に培われた「教養教育」をより深めていく一方で、iPadなどのICT(Information…and…Communication…Technology)を活用するなど、時代に合わせたスタイルで思考力を活性化していく取り組みを実践しています。学習の記録は、クラウドサービスを通じて、ポートフォリオとして蓄積されます。また、各学期の期末試験後や、夏休み・冬休みなどの一定の期間を利用し、「特別講習」を組織しています。そこでは、ディスカッションやディベートなどのグループワークも多く取り入れています。また、新聞や本を読み、世界を広げ、自分の意見を持つことを大切にしています。朝読書、朝新聞、Webドリルなどを習慣とし、沈思黙考する時間を設けています。2022年3月、道徳講演会として、「テレジンを語りつぐ会」代表の野村路子先生をお招きし、お話をうかがいました。演題は、「テレジン収容所の子ども達の絵が語るもの」です。テレジン収容所での食事の絵や、遊園地の絵、家の絵、花と蝶々の絵など、子どもたちの描いた絵を紹介されながら、当時の時代背景や、収容所での生活についてなど、ひとつひとつのエピソードをまじえてお話くださいました。生徒たちの感想には、「涙が出そうになりました」「家に帰りたいという気持ちが伝わってきました」「展示会があればゆっくり全てを見たい」「国語の授業で扱った『あのころフリードリヒがいた』という作品を思い出しました」など、様々なものがありました。平和について考えるとてもよい機会になりました。2021年3月、道徳講演会として、埼玉医科大学の先生方による講演会を実施しました。演題は「医師・看護師・救命士になる過程とその仕事」です。先生方は、日本政府からの要請で国内外の災害支援に派遣されています。また、心臓マッサージの出来る人を増やすための講習を学校で実施する「蘇生授業」にも携わっています。医師になるための過程をお話していただいた淺野祥孝先生は、「学校の勉強をこつこつやれば誰でも出来る」「医師になるためには夢を持ってほしい」など、力強いエールを送ってくださいました。総合力育成のための実践的取り組み
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